BDNF(脳由来神経栄養因子)とは

BDNF(brain-derived neurotrophic factorとは、

すべての動物の神経系で創られている分泌性タンパク質(神経成長因子ファミリー、脳の成長発達後も神経を守るため、神経栄養因子と命名された)。BDNFは、脳の「生存と活動」に必須の「分泌性タンパク質」。適度な身体活動や適度な空腹期間はBDNFの産生を高め、「記憶/気力」を高め、「糖/脂質代謝・過食/肥満」を改善させます。

 BDNF産生に障害を持たせた実験動物(マウス)は「メタボリックシンドローム(肥満、高血圧、糖尿病、脂質代謝異常、短命)」や「うつ病(気力低下)」を生じます。

 「適切な運動習慣」と「適切な食習慣」はBDNFの産生を促進します日本BDNF研究所N-BRAIN)は、BDNFの産生を高める「発芽玄米 BDNF」の製品化に成功しました。

 BDNFの脳内での増加は、GABA(ギャバ)系シナプスを増やし、脳の静穏化を制御します(ストレス耐性⇒辛抱強い脳・傷付き難い脳)。

例えば、脳卒中の原因となる局所脳虚血(脳の異常事態)が生じると、神経活動を抑制する「ギャバ」が脳内に多量に放出され、脳代謝が低下し(脳が休眠状態となり)、神経細胞が守られます。すなわち、BDNF(ギャバ系シナプス)が多い脳では、神経細胞が(瞬時に深く休眠できるため)危機的な状況を乗り越える力が高まっています。

脳内のBDNFが増えると、また、(植物の枝/葉が増えるように)脳内のギャバ系/抑制性シナプス(脳神経の母親役)が増加し、「記憶や気力(生きていく力/土台)」が高まります。

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